ここまでお読みになったみなさんはかなりお疲れでしょう。この章は相当長いですからね。しかし、長いのは当然です。当講座の目標は「ハングルが読めるようになること」ですから、この章がメインなのです。ここが終われば全体の半分以上終わったことになるでしょう。また、韓国には「始めれば半分終わったようなものだ」ということわざがあります。このことわざを信用すればもうすぐ75%終わりです、がんばりましょう。
さて、ワールドカップのときに散々聞いたあの「テーハンミングッ」コール、テレビの字幕でどう出ていたかあまり記憶がないのですが、おそらく「ミングッ」と「ミングク」の二通りの表記があったはずです。これはどちらが正しいわけでもありません。正確には足して2で割ったような発音です。大韓民国をハングルで書くと()となります。()の発音は(Guk)ですが最後の「k」はのどの奥で止めてしまいます。さっきの朴(パク:Pak)の「k」も同様です。英語の場合だと、例えば、Park(公園)の「k」を声をからして「ク」と発音しても通じるかもしれませんが韓国語ではそれは許されません。()は「グッ」でもなければ「グク」でもなく、中途半端な発音です。また()もパッチムのときは()と同様の発音になります。
パッチムの()()も、発音する時「p」口の形はしますが音は口の中で閉じ込めてしまいます。例えばワールドカップは(:ウォールドゥコップ)といいますが「コップ」ではなく「コッ」と聞こえます。
次は()を一気にまとめて説明します。これらはパッチムになると、「t」の音になります。正確に言えばこれらもやはり声に出す一歩手前で口の中に閉じ込めてしまうのですが、普通の促音「っ」で充分通じると思います。例えば「味」という意味の()は「マッ」と発音します。また脱線しますが、「ましっそよ~」という韓国語を聞いたことはありませんか?これは「美味しいです」という意味ですが、ハングルで書くと( )となります。一文字目は「味」の「マッ」ですね。残りの文字は「あります」という意味です。つまり直訳すると「味があります」になります。逆に「まずいです」は「味が無いです」と言い、ハングルでは( :まどぷそよ)です。
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
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