文法も近ければ似ている表現も多いのが日本語と韓国語ですが、諺も比較すると興味深いものがあります。
「세 살 버릇 여든까지 간다」を直訳すると「三歳の癖、八十(歳)まで行く」となります。年齢を数えるときは漢数詞(いち、に、さん…)ではなく固有数詞(ひとつ、ふたつ、みっつ…)を使います。その固有数詞、日本語では10までで“ここのつ”、“とお”まで行ったら次は漢数詞を使って“じゅういち”ですが韓国語は99まで存在します。よほど長寿でないかぎり人の年齢は言えてしまいますので基本的には「○○歳」というときは固有数詞+살(歳)の形になります。
세(セ)は셋が変化した形で“みっつの”、버릇(ポルッ)は“癖”、여든(ヨドゥン)は固有数詞の“80”、까지(カジ)は“~まで”、간다(カンダ)は“行く”の文章体です。全体をつなげると、冒頭の直訳になります。
特に難しいところはないと思いますが、ついでに韓国語の固有数詞についてもう少し踏み込んでおきましょう。韓国語では数詞だけを単独に言う場合と数詞に単位をつけて言う場合で一部微妙に変わります。1~4と20が例外です。具体例を出すと、“ひとつ”は하나(ハナ)、“1歳”は한 살(ハンサル)で1の部分は한(ハン)に変わります。
同様に“ふたつ”は둘(トゥル)ですが、あとに何かつく場合は두(トゥ)。2歳なら두 살(トゥサル)…たまたまでしょうが英語のtwoと同じ発音です。覚えやすいですね。“みっつ”と“よっつ”は小さな変化で、それぞれ셋(セッ)→세(セ)、넷(ネッ)→네(ネ)になります。あと、“20”を単独では스물(スムル)というのですが“20歳”のときは수무(スム)に変化して수무 살(スムサル)と言います。他の数のときはそのまま数詞と単位をつなげます。
完全な余談ですが…子供の頃の性格が続くのは韓国では80歳、日本では100歳。平均寿命の差かと思いきや(?)最近ではほとんど差がなくなっているようですね。
トップページ
サイトメニュー
はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
トップページ ハングル講座~韓国語を学ぼう~