かなり話がそれましたが、まずは例を見てみましょう。
「私は昨日、大邱(テグ)にいる友達に電話をかけた」
この文章を訳す前に、まず単語の説明から入りましょう。単語がわからないとどうにもなりませんね。
「私」は「ちょ」と言います。韓国語にはやたらと「ちゃ行」が出てくるように思いますが早速出てきましたね。次、助詞「は」は「ぬん」と言います。そう、もうお気づきですね。前の章でも少し触れましたが韓国語には日本語と同様、助詞があります。英語では「I」を訳すのに「私は」としたり「私が」としたり自分で勝手に訳を考えなければならない(考えようによっては便利ともいえる)のですが韓国語を訳す時には余計な心配はしなくてもよいのです(もちろん外国語である限りは例外もあるが、今はそこまで追及しないことにする)。もう少し言うと、英語の「I」は「私は」と訳されるのか「俺は」と訳されるのか、文脈から判断しないとどちらが適切かわかりませんが、韓国語の場合、一人称単数(要するに「私」)は目上の人に対して用いる「ちょ」と親しい者や年下の相手に対して用いる「な」とを使い分けます。文章を読む時には人間関係がわかりやすい一方で、実際に自分が話す時には少々ややこしいかもしれません。まあ、普段日本語で一人称の使い分けに慣れている皆さんにとっては問題ないでしょう。
少し長話をしてしまったようなので、急いで(?)次へ進みましょう。「昨日」は「おじぇ」、「大邱」は地名なのでそのまま「てぐ」です。助詞「に」は「え」なのですが次に出てくる「友達に」という時の「に」は「えげ」となります。後ほど詳しく述べますが、物に付く「に」と人物(動物)に付く「に」では少し違いがあります。
少し単語を飛ばしてしまいましたが「いる」は「いんぬん」、「友達」は「ちんぐ」(そう言えば「チング」という韓国映画がありましたね)、次の「電話」は「ちょーな」です。――しかし、「友達」も「電話」も漢字単語なのに随分発音が違うじゃねーか、と思いますよね。これにはいろいろと事情があるのですが、それを言い出すと前に進まなくなるので今のところはサラッと流してください。
助詞「を」は「るる」、ルル3錠じゃないですよ(笑&寒)、――何か変な間が――。…え~、さて、「かけた」は本当は動詞「かける」と過去を表す助詞「た」に分けなければならないのですが話を簡単にするために「かけた」でひとつと考えましょう。「かけた」は「ころった」と言います。
これで全部の単語がわかりましたね。もう一度言うと語順は同じです。さあ、韓国語に訳してみてください!
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
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