さまざまな点で曖昧な要素のある「ハングル」という言葉ですが、アルファベットでの表記を調査してみるとこれまた揺らぎが見られ、主に hangeul と hangul という2種類が使われているようです。一体、どちらが正しいのでしょうか?
結論から言うと、正式には hangeul です。韓国の文化観光部(2013年5月現在の名称は文化体育観光部)による「国語のローマ字表記法(2000年)」に従うと글は geul と綴ることになっているので、ルール上はこちらが正しいことになります。
…とはいうものの、eu と綴って으(ウ)と発音させられるのは釈然としない方も多いのではないでしょうか。u で綴ってしまうと우と区別できなくなるのは分かるけど「イ」の口の形で「ウ」と言う音(母音の発音参照)には結びつかないよ、と思われるのは…たぶん正常な感覚です^^;
もともと母音の種類が多い韓国語では a, e, i, o, u だけでそれぞれの違いを表すことができず、他の記号を使わずにアルファベットとハングルを1対1で対応させる方針をとるなら2文字以上組合わさざるを得ません。
自然さよりもダブらない置き換えを優先して無理やり作られた法則なので、まあ仕方ないことでしょう。そもそも別の言語に完全に置き換えられる訳がないですしね。
(日本語は比較的、元の発音に忠実にローマ字化できている気はしますが、それでもRを巻き舌で発音されてしまうと「ああ、せっかくの美しきラ行の音が…(T_T)」と思ってしまうでしょ?…え、思わないって?笑)
…ともあれ、実際に「ハングル」をローマ字で表記する必要に迫られた場合は、特に hangul と書かなければならない理由がないのであれば(馴染めないかもしれませんが)ルールに従って hangeul にしておいてはいかがでしょうか。
※ 聞かれていませんが(笑)当サイトの URL には、毎回1文字余計に打たなければならない手間を承知の上で正式表記の hangeul を採用しています。
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はじめに 日本人にとって一番簡単な外国語
第0章 ハングルってなに?
第1章 日本でも韓国でも発音が同じ単語
第2章 日韓文法の共通点
第3章 ハングルの読み方
第4章 超基本単語
第5章 簡単な会話
第6章 日韓漢字変換法則
第7章 文章を組み立てよう
第8章 実践練習
第9章 おわりに
おまけ 韓国語なんでもQ&A
コラム 日本におけるハングルの諸事情
トップページ ハングル講座~韓国語を学ぼう~